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2022.09.30
LRでは、2022年8月26日、コントロール・リスクス・グループ株式会社 アソシエイト・ディレクターの大越吉晃様をお迎えし、「改めて考える海外安全対策:企業と社員に対するテロの脅威と対策」と題するウェビナーを開催いたしました(会場とZoomのハイブリッド開催)。
2020年初頭から世界中に拡大した新型コロナウイルスは各国で猛威を振るい、我々の日常生活にも大きな変化をもたらしました。各国の政府によるロックダウンや外出制限などの各種の規制により、社会・経済にも悪影響をもたらしましたが、このような「人が外に出ない」日常においては多くの国々で一時的に犯罪・テロなどのリスクが減少したと言えます。
しかし、この2年半の間に世界におけるテロの脅威は消え去った訳ではありません。「コロナ後」に移行した米国においてはアクティブシューター(無差別銃撃)事案が大幅な増加傾向にあります。その他の地域においてもテロのリスクは今後も存在し続けるものと言えるでしょう。
本セミナーでは、多くの日系企業が海外出張を再開し始めるなか、このタイミングで一度、個人のテロ対策と企業が組織として検討すべき諸点を、事例を交えながらご紹介いただきました。
本セミナーでは、初めに世界のテロ情勢をご説明いただいたあと、米国におけるアクティブシューター事案を取り上げ、その特徴や個人でもできる予防・安全対策が紹介されました。さらに、ホテル宿泊時やレストランなど具体的場面での有事の際の安全対策は、海外に行くすべての日本人に役立つ知識となりました。
コロナ禍もあり長く日本にとどまっていると、ついつい日本の治安に慣れてしまいがちですが、海外では適度に恐れることが重要であることを改めて考えるきっかけとなりました。
また、組織としてのテロ対策として、平時からのオフィスの安全対策や有事に備えた訓練、進出国の治安やリスクに応じた対策の重要性などが説明され、企業でのリスクマネジメントにおいて参考となる着眼点となったと思います。
質疑応答でも、会場およびZoom参加者から様々な質問や問題提起がなされ、たいへん盛況となりました。